ヨガのインストラクターの講習を受けたり、マラソンの大会に参加したり、身体を動かすことが好きだというAさん。平日は企業で勤めていますが、将来を見据え、ドライヘッドスパの技術を身につけたいと受講されました。
「今の仕事が嫌なわけではないんです。嫌なこともあるし、良いこともあるし、何をやってもそうだと思います。でも長くやっている仕事なので、新しい刺激は正直あまりない。それを10年後もやるのかなと考えると、想像できなかったりもして」
現在の会社では10年近く勤めているそう。収入的には食べていけるけれど、出世欲はなく、5年後、10年後の働く姿を想像したときに少しでもやりたいことに近い方がいいなと考えたそうです。
「仕事柄よく目を使うので、首や肩がガチガチで。日頃からマッサージは欠かせないものだったんですが、ふと、頭は自分でリフレッシュするのが難しいなと思ったんです。ヨガではなんともならないなと。それで、ドライヘッドスパの技術に興味を持ちました」
コロナ禍で時間ができたことをきっかけに、2022年2月に当スクールを受講されました。家から通いやすい距離かつ、以前に受けた店舗・頭休での施術が印象に残っていて、受講を決めてくれたそう。
ー 受講する前と後で、ドライヘッドスパの印象は変わりましたか?
「とても奥が深いなと感じています。一度うまくできたと思っても次にはブレちゃったりして。習得は難しいなと感じますが、授業は2名での受講で、聞きたいことがすぐに聞けてよかった。少人数の環境は自分には合っていました」
- 卒業して約2年経った今、休日に施術をして経験を積んでいるとのこと。どのように始めたのでしょう?
「最初は、施術台のあるレンタルスペースを借りて、知り合いに来てもらっていました。ただ、場所や時間の調整がちょっと面倒だなと思い始めて、今は自分の家にスペースを作り、自宅サロンの形でやっています。あまり広い家ではないので、折り畳みベッドを購入して」
ー 値付けや集客はどのように?
「最初の数回はお試しとしてお代を頂かなかったこともありますが、定額でちゃんと頂いて施術させてもらっています。一度来てくれた人にはLINEでその月の予定を送って、タイミングが合えば予約してもらう形です。リピーターになってくれて毎月施術をさせてくれる人も出てきました」
ー ちなみに、入る前からドライヘッドスパを仕事にしたいと考えていましたか?
「そうですね。学んだものはアウトプットしないと意味がないかなと思うタイプなので。でも、どういう形でやるかはあまり具体的に考えていませんでした。いずれはお金を頂いて施術できるようになりたいと思っていましたが、受講中や卒業後にやり方を考えていった感じです」
「レンタルスペースで施術していた頃は、一ヶ月の売上目標を立てていたのですが、他の予定との調整もあったりで案外難しくて。今は自宅でやっているので、目標は考えず、都合をつけて来てくださった人にちゃんと施術をしようという意識だけです」
ダブルワークの現状、自分にとってちょうどいいペースだといいます。
「ドライヘッドスパだけを仕事にするのであれば、やり方を変えなければいけないかもしれませんが、元々は『会社員をこのまま続けるんだろうか?』という疑問から始まっていたりもするので、まだ別の仕事をしてみたい気持ちもあります。いろんな可能性を探っているなかでのひとつ、という気持ちです」
それでもやり続けられている姿勢がすばらしい。やらないと忘れて退化していくだけと、無料の補講にも参加し、自分らしい道を探りながら頑張っていらっしゃいます。
インタビューのご協力、ありがとうございました!
第22期 修了生 Aさん
週末の自宅サロンを続けながら、ご自身の身体や将来の可能性に真摯に向き合っていらっしゃいます。